なぜ博士号をとったのに大学教員にならないのか

春が来て、僕の少ないポスドク(博士研究員)仲間たちがまた何人か大学を去っていった。 一流大学で博士号を取り、一流論文誌に研究を発表した彼らが、それでも大学教員になることをやめた理由はさまざまだ。 お金だったり、子どもだったり、別にやりたいこ…

論文やる気出ない午後は未来のあの子を思う

やる気が出ない。 平日の昼過ぎ、僕は研究室でぼんやりとパソコンの画面を眺めている。 「やるきがでない」と打ちこんで検索してみると、「やる気が出たから行動するのではない。行動するからやる気が出るのだ」という言葉が出てきた。なるほど? 僕はしかた…

論理性を鍛える方法

「その論理はちょっと私にはわかりませんね」 僕は学生のとき、いったい何回先生にそう言われたんだろう。 研究の打ち合わせのときや、ラボのミーティングで、あるいは論文を添削してもらったときなんかに、先生は僕によくそう言った。 そんなとき僕は、「論…

察することを求めない

* * * 「先生は元気?」 と、彼女が私に聞く。 「変わらない」 と私が言うと、彼女は笑う。 私と彼女は同じ研究室の同期だった。 研究室を卒業した後、彼女は地方の大学の講師になり、私はポスドクとして東京に残った。 先生と話すのは苦手だったな、と彼…

大学で楽しく学問をしてほしい(2)

(前回記事↓) 「簡単に卒業論文が書ける研究テーマってなんだろう?」 それが研究室に入ったとき、僕がまず考えたことだった。 ほかの研究室に入った友達によると、卒論のテーマは先生が教えてくれるらしい。 「研究テーマの候補を先生がいくつか出してくれ…

大学で楽しく学問をしてほしい(1)

夏は高校生とお話できる季節だ。 オープンキャンパスのおかげである。 もしそんなイベントがなければ、いつも研究室に引きこもっている僕に、青春そのものみたいな人たち(高校生)と言葉を交わすチャンスなどない。 ありがとう、ありがとうオープンキャンパ…

楽しく研究の話がしたい

「なんでうちの研究室を選んだの?」と、学生に聞いたことがあります。 学生たちの答えは、 「研究テーマがとても面白そうだった」という建前から、 「研究室の場所が家から近かった」などの本音まで、さまざまでした。 そんな理由の中に、 「研究室見学に行…

常識?

遠い昔、ダウンタウンのまっちゃんと元SMAPの中居くんがダブル主演でドラマをやっていた。 (伝説の教師 VOL.1 [VHS]) そのころまだ子どもだった僕は、そのドラマのマネをして、 「常識ぃ? その常識って誰が決めたんじゃい!」(まっちゃんのセリフ) とか言…