いつか博士になる人へ

あるポスドク研究員の思い出

どうして修士卒で就職せずに博士課程に進むのか

世界の主要国で博士号取得者の数が増え続けている。 そんな中、「優秀な学生がどうしてお金を借りてまで博士課程にいき、博士号を取ろうとするのかわからない」という海外の記事を見かけた。 企業に就職すれば、研究をしながら高い給料がもらえるのに、とい…

【4コマ】研究について議論する時はスポーツだと思うといい

僕が初めて研究議論の仕方を教わったのは、大学3年生の時でした。 当時僕が取っていた講義で、グループで好きなテーマについて調べて発表することになりました。 発表会の日、僕たちは調べた結果について10分くらいのパワポ発表をしました。 質疑応答の時…

大学を辞めようと思っていた博士課程の院生が北欧に短期留学して救われた話

「あぁっもう、くそっ!」 誰かがそう言って机を叩く音が、今日も研究室に響いていた。 談話スペースの方から大きな笑い声がする。 隣の留学生のイヤホンからもれた音楽が聞こえる。 あの頃の僕はそういうことにイライラして、研究が進まないでいた。 あるい…

【4コマ】論文とか先生や先輩が何言ってるのかわからなくて絶望したとき

研究は愛と好奇心でできている、と彼女は別に言ってないけれど

研究室の建物を出ると、夕焼けで空がオレンジ色に染まっていた。 人がまばらになったキャンパスで、学生の男女が二人楽しそうに歩いていた。 男の子が何か言うと、女の子が笑って男の子の腕を叩いた。 男の子は大げさに痛がって、それから女の子と手をつない…

誰かの論文を読むとき、自分が研究者に向いているかわかる

科学論文を読むということをどれくらいの人がするのだろうか。 本屋でたまたま手に取った本をみていると、ふとそう思った。 アメリカ人の医師が書いたというその食事に関する本には(まるで僕らが普段目にする専門書みたいに)10ページ近い参考文献リストが…

卒業研究発表のスライドに悩んでる時間は僕たちにはない

今年もまたこの季節がきた。 大学では、学生が毎日どこかで研究発表をしている。 卒業研究発表会や、修士論文・博士論文審査会とか、その練習で。 いつもはジャージでふらふら廊下を歩いている大学院生が、スーツを着てトイレでネクタイを直していたりする。…

研究室をえらぶ理由をもし一つだけあげるなら

(指導教員への圧倒的感謝をこめて) 「そうですか、お名前は?」 「森野といいます!」 そのときぼくは、居酒屋の個室の前で、ひっしに自己紹介をしていた。 部屋の中には先生たちがたくさんいて、一番奥の先生は学会の会長をしているそうだ。 ぼくのとなり…