皆さま、こんにちは。森野キートスです。
なんか涼しくなりましたね。
おかげで夏バテも治ってとても気分がいいので、こんな日は昔の思い出でもつらつらと書いてみようと思います。
これから大学院に入る人の役に立ったりしたらいいなとか思いながら。
地元の大学院で過ごした半年
僕が東大の大学院を受験したのもこんな夏の日でした。
当時僕は関西にある大学の院に通う修士1年の学生でした。
そのとき、僕は通っている大学院をやめて、東大の大学院に入り直そうとしたのです。
なんでそんなことをしようと思ったかというと、当時所属してた研究室での研究がどうも自分に合わないかもなと感じてたからでした。
やってたのはゴリゴリの理論物理学の研究。紙と鉛筆でやるやつ。
研究の目標は理論物理学のゴールのひとつ、大統一理論(Theory of Everything)を完成させること。
そのために当時のラボは標準模型と重力理論を統一する理論を研究してました。
ここで研究について詳しく書くつもりはありません。
ただ当時の僕はそんな物理学の大目標に対して自分の適性の無さ、簡単に言うと自分の無能さをうっすら感じていたようだと、今は思います。
東大大学院受験
そこで違う分野の研究、具体的には学部の卒業研究でやっていた生物物理系の研究分野に移れないかと考えました。
日本の大学の生物物理系の研究室でどこに移るのが良いか?と考えたときに、そりゃトップの東大がいいだろう、というとても安易な思考プロセスで東大の大学院を受験したのです。
1. 願書おとりよせ
まず願書を取り寄せましたね。6月くらいでした。
必要事項を記入して、指導教員の希望とか書くんですね。
第1希望から第5まで。
でも知ってる先生なんて誰一人いないんですよw。
先生一覧表を見ながら、誰もしらねーwとか思ってました。
一覧表には各先生がどこでどんな研究をしてるか書いてありました。
どんな研究かってとこをまず見て、脳科学とか一分子計測とか、よくわかんないけど面白そうって思ったものが5つくらいあって、あと順位は場所で決めました。
やっぱ赤門あるとこがいいなーとか、柏?どこそれ?レイソル?みたいな(ほんとすいません)。
その時ぶっちゃけ受かるとはあんまり思ってなくて、研究室訪問も行かなかったです。東京遠いし。
で、最後に第2希望以下の配属可にチェックを入れました。
これは第1希望の先生の研究室に入れなかったときに、第2希望以下の研究室に配属されてもいいかどうかの意志表示です。
まぁ上の5つなら正直どこでもいいやって感じだったのでとりあえずチェックしときました。
まさかこれが命運を分けるとは思わなかったです。
2. 試験対策
ひたすら過去問やりました。
東大の場合はネットにアップされてたので(回答と一緒に)。
この時期はほんとに当時いた研究室に感謝しかないです。
理論物理の研究室で修士一年生がやることなんて基礎勉強なわけです。
主に物理や数学、ときどき英語。
これがほぼそのまま院試対策になってました。
講義も量子力学演習みたいな、猪木河合の教科書を皆で勉強するみたいなやつだけだったし。
統計力学の講義はなかったんで、学部の時の先輩と一緒に週一で自主ゼミやってました。
問題を二人で交互に解説しあう感じ。
わかりやすさ重視で長岡先生の本。
このとき初めて誰かと一緒に勉強するってすごく役に立つんだなって思いました。
数学は黄色い本を自分でやってた気がする。
英語はTOEFLでした。試験日に皆で受けるタイプ。
過去問を何回かやりました。スピーキングがないやつで助かった。
3. 一次試験の日
8月の中頃、夜行バスで東京まで行きました。
全然寝れなかったです。アレで爆睡してる人たち尊敬する。
試験の前日の朝着くようにしてほんとよかった。
初めての東京でした。
渋谷でバス降りて、朝早いからマクドっていうかマックくらいしかあいてなくて、すげぇドキドキしてハンバーガー頼んで、窓際の席に座って、ハチ公もスクランブル交差点も109も見えないなぁとか思いながら見た朝の渋谷の街がなんかすごいキラキラしてた。
初めて乗るくせにほとんどの駅聞いたことあるやんマジかっていう夢の山手線でホテルまで行って、そのあと本郷の試験会場に下見に行きました。
試験当日はあっという間に終わって、人間ってあんな何時間も集中できるもんなんだなと、ヒト種の可能性について驚いたりしました。
一次試験の結果は二週間後に出るとのことでした。
(続きはこちら)