いつか博士になる人へ

あるポスドク研究員の思い出

『マッチポンプ売りの少女』のゆるふわ紹介

こんばんは、森野キートスです。

 

今日は本業が休みということで、のんびり読書をしていました。

マネー・ヘッタ・チャンさんの『マッチポンプ売りの少女』という本です。

というわけで今日はゆるふわブックレビューやります。

マッチポンプ売りの少女 ?童話が教える本当に怖いお金のこと?

マッチポンプ売りの少女 ?童話が教える本当に怖いお金のこと?

 

 

マッチポンプってのは、自分で火をつけて(マッチ)自分で消すこと(ポンプ車、消防車のこと)。自作自演。世の中には、自分で問題を起こし、自ら解決することで利益を得ている人たちがいる。ホリエモンもこの本の紹介文で言っているけど、まさに自作自演で儲けている人たち。この本は、世の中にはびこるそれらを徹底的に具体例を使って、面白おかしく教えてくれました。

 

例えば、水主マヒロが著書KANEROUでコブラ社の小説大賞をとったという話。(どこかで聞いたような話なんだけどあくまでフィクション)

 

この話は、小説家として売れることを夢見る若者フエーテルがコブラ社の小説大賞に応募するところから始まります。

なんとこの賞の大賞賞金は2000万円!

日○食品がスポンサーのMー○グランプリの賞金が1000万であることを考えると、中小出版社であるコブラ社が出すにしては破格の高額賞金ですね。

しかし不思議とこの大賞は何年も該当者が出ていませんでした。コブラ社はお金出すきあるんでしょうか。

そこに、夢いっぱいの青年フエーテルはその年もコブラ社の小説大賞に渾身の作品を応募しました。

しかしその年、大賞は超イケメンタレント水主マヒロのものとなってしまいました。

フエーテルの夢は破れ、涙ながらに大賞作KANEROUを読みます。しかし、そのクオリティの低さに驚愕しました。これはいったいどうゆうことか?と。

 

作中では、これは高額賞金の大賞を作ったはいいけどお金を払いたくなコブラ社と、事務所を出て路頭に迷い新しい話題がほしい水主マヒロの間で需要と供給がマッチして生まれた茶番劇だという説明でした。

 

水主マヒロは賞金の受け取りを辞退しているとか、KANEROUの内容にはかなりコブラ社が手を加えたらしい、とか。

 

話を整理すると、

①コブラ社はまず高額賞金の大賞を作り話題を呼んだ(マッチ)。

②その大賞をタレントに取らせることでさらに話題を呼び、賞金は辞退させた(ポンプ1)。

③コブラ社が出版した大賞作KANEROUは、その圧倒的話題性で内容のクオリティにかかわらず飛ぶように売れた(ポンプ2)。

 

まさに、マッチポンプとは何かを教えてくれるいい例ですね。

 

マッチポンプのすごいところは、仕掛けるほうはほぼリスクなしで大きな利益を得られること。

 そしてその分、不利益を被るのは、この場合、タレントの書いたつまらない本を買わされた大衆と、得られるはずのない高額賞金を夢見て努力した青年フエーテル。

 

こんな不利益を避けるには、マッチポンプの仕組みに気づける知識を得ることが必要。

 

『マッチポンプ売りの少女』はその仕組みを上のような具体例を使って、面白おかしく教えてくれる。(章ごとにある「マッチポンプ売りの少女のマジパネェ解説」は衝撃)

 

他の例はゴクレンuniques(慈善活動団体)とか面白かったな。

寄付つのってるくせになんで東京の一等地に馬鹿でかい自社ビルがあるんだ、とか。

 

めっちゃ読みやすいから疲れてるときとか読んでみるといいと思います。

 

以上、モイモイ!